庭で甘いびわを育ててみませんか?この記事では、種からびわを育てる方法を徹底解説。品種選びから種まき、日々の管理、剪定、そして収穫まで、初心者でも失敗しないための秘訣を詰め込みました。田中や茂木といった品種情報、病害虫対策、豊北の枇杷の栽培日記まで、あなたのびわ栽培を応援します。
ポイント
- びわの種の選び方と発芽率を高める方法
- びわの種まきの適切な時期と手順
- 発芽後の苗の管理と育て方
- 健康なびわの木に育てるための環境作り
びわ栽培の第一歩:種まき前の準備
美味しいびわを食べるための種選び
美味しいびわを種から育てるためには、まず種選びが重要です。スーパーや八百屋さんで販売されているびわの中から、自分が特に美味しいと感じた品種を選びましょう。びわの品種は様々ですが、一般的には田中びわや茂木びわなどがよく知られています。これらの品種は、甘みが強く、果肉が柔らかいのが特徴です。種を選ぶ際には、果実が大きく、傷が少ないものを選ぶと良いでしょう。なぜなら、そのような果実から採取した種は、発芽率が高く、生育も良好な傾向があるからです。
食べた後の種は、丁寧に処理することが大切です。まず、種についた果肉を綺麗に取り除きましょう。果肉が残っていると、カビが生えたり、腐敗したりする原因になります。水でよく洗い、果肉を完全に落としたら、一晩水に浸けておきましょう。この作業を行うことで、種が水分を吸収し、発芽しやすくなります。特に乾燥しやすい時期には、この工程をしっかりと行うことが重要です。
種を選ぶ際には、できるだけ新鮮なものを選びましょう。収穫後すぐに種を採取し、処理するのが理想的です。時間が経つほど、種の発芽率は低下する傾向があります。もしすぐに種まきができない場合は、湿らせたキッチンペーパーに包んで冷蔵庫で保管することも可能です。ただし、長期間の保存は避け、できるだけ早く種まきを行いましょう。美味しいびわを育てるためには、最初の種選びが非常に大切です。慎重に種を選び、適切な処理を行うことで、発芽率を高め、健康な苗を育てることができます。
発芽を促す:種の殻むきと最適な時期
びわの種は硬い殻に覆われているため、発芽を促すためには殻をむくことが効果的です。殻をむくことで、種が水分を吸収しやすくなり、発芽率が向上します。殻むきは、カッターナイフやペンチなどを使って慎重に行いましょう。種を傷つけないように、優しく殻を割るのがポイントです。力を入れすぎると、種の中身を傷つけてしまい、発芽しなくなる可能性があります。
殻をむく際には、安全に配慮して作業を行いましょう。カッターナイフを使用する場合は、手を切らないように注意が必要です。ペンチを使用する場合は、種が飛び散らないように、タオルなどで覆ってから作業を行うと安全です。また、殻をむく代わりに、種にやすりで傷をつける方法もあります。この方法でも、種が水分を吸収しやすくなり、発芽を促す効果が期待できます。
種まきの最適な時期は、5月から6月です。この時期は、気温が高く、湿度も適度にあるため、びわの種が発芽しやすい環境です。ただし、地域によっては、気温や湿度が異なるため、種まきの時期を調整する必要があります。例えば、寒冷地では、5月下旬から6月上旬にかけて種まきを行うのが適しています。温暖な地域では、5月上旬から中旬にかけて種まきを行うのが良いでしょう。種まきの時期を適切に選ぶことで、発芽率を高め、健康な苗を育てることができます。また、種まきの際には、日当たりの良い場所を選ぶことも重要です。びわは日光を好む植物なので、日当たりの良い場所で育てることで、生育が促進されます。
プランターの準備:土選びと肥料
びわの種をまくためのプランターを用意しましょう。プランターの大きさは、種まき用であれば小さめのもの(直径15cm程度)で十分です。将来的に苗が成長することを考慮して、大きめのプランターを用意しておくのも良いでしょう。プランターを選ぶ際には、底に水抜き穴があることを確認してください。水抜き穴がないと、土の中に水が溜まり、根腐れの原因になります。
土選びは、びわの生育に大きく影響します。水はけの良い土を選びましょう。市販の種まき用土を使用するのが手軽でおすすめです。種まき用土は、保水性と排水性のバランスが良く、種の発芽に適した環境を提供します。自分で土を配合する場合は、赤玉土と腐葉土を混ぜたものがおすすめです。赤玉土は、水はけが良く、根腐れを防ぐ効果があります。腐葉土は、保水性が高く、土壌を豊かにする効果があります。これらの土を7:3の割合で混ぜ合わせると、びわの種まきに適した土を作ることができます。
肥料は、元肥として緩効性肥料を少量混ぜておきましょう。緩効性肥料は、ゆっくりと効果が持続するため、初期の生育をサポートするのに役立ちます。肥料の与えすぎは、根を傷める原因になるため、注意が必要です。肥料の種類は、化成肥料でも有機肥料でも構いません。化成肥料は、効果が早く現れるのが特徴です。有機肥料は、土壌を豊かにし、植物の免疫力を高める効果があります。どちらの肥料を使用する場合でも、肥料の説明書をよく読み、適切な量を守って使用しましょう。プランター、土、肥料を適切に準備することで、びわの種が発芽しやすい環境を整えることができます。
種まきから発芽:水やりと日当たり
種まきの方法:深さと間隔
プランターに土を入れたら、いよいよ種まきです。種をまく深さは、2~3cm程度が適切です。深すぎると発芽しにくくなり、浅すぎると乾燥しやすくなります。指で軽く穴を開け、種を静かに置いたら、土を被せて軽く押さえます。種の間隔は、2~3cm空けるようにしましょう。間隔が狭すぎると、発芽後に根が絡まり、生育が悪くなることがあります。
種をまき終えたら、優しく水をやりましょう。ジョウロなどを使って、土全体が湿るように丁寧に水をかけます。勢いよく水をかけると、種が流れてしまうことがあるので注意が必要です。水やり後は、プランターを日当たりの良い場所に置きます。びわは日光を好む植物なので、日当たりの良い場所で育てることで、発芽が促進されます。ただし、直射日光が強すぎる場合は、遮光ネットなどで調整しましょう。特に夏場の強い日差しは、種や発芽したばかりの苗にとって負担になることがあります。
種まき後は、乾燥に注意し、土の表面が乾いたら水を与えます。水やりの頻度は、気温や湿度によって異なりますが、基本的には毎日、土の状態を確認し、必要に応じて水を与えるようにしましょう。過剰な水やりは、根腐れの原因になるため、注意が必要です。土が常に湿っている状態は避け、適度な湿り気を保つように心がけましょう。また、種まき後は、鳥や虫などの被害にも注意が必要です。プランターにネットをかけたり、防虫剤を使用したりするなど、適切な対策を行いましょう。種まきから発芽までの期間は、約2週間から1ヶ月程度です。発芽するまでは、こまめに観察し、適切な管理を行いましょう。
発芽後の管理:間引きと日当たりの確保
種まきからしばらくすると、芽が出てきます。複数の芽が出た場合は、生育の良い苗を残して間引きを行いましょう。間引きを行うことで、残った苗に栄養が集中し、より健康に育ちます。間引きの際は、葉の色が濃く、茎が太い苗を残すようにしましょう。間引く苗は、根元からハサミで切り取ります。手で引き抜くと、残った苗の根を傷つけてしまうことがあるので注意が必要です。
発芽後の苗は、日当たりの良い場所に置くことが大切です。びわは日光を好む植物なので、十分に日光を浴びることで、光合成を活発に行い、成長を促進します。日当たりの悪い場所に置くと、苗が徒長したり、葉の色が悪くなったりすることがあります。ただし、直射日光が強すぎる場合は、遮光ネットなどで調整しましょう。特に夏場の強い日差しは、苗にとって負担になることがあります。午前中は直射日光を浴びせ、午後は日陰になるような場所が理想的です。
間引きと日当たりの確保に加えて、風通しの良い場所に置くことも大切です。風通しが良いと、病害虫の発生を抑えることができます。風通しの悪い場所に置くと、湿度が高くなり、カビが生えたり、虫が発生したりすることがあります。また、定期的にプランターの向きを変えることもおすすめです。プランターの向きを変えることで、苗全体に均等に日光が当たり、生育が促進されます。発芽後の管理を適切に行うことで、健康な苗を育てることができます。
水やりと肥料:成長に合わせたケア
びわの苗が成長するにつれて、水やりと肥料の与え方も変えていく必要があります。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるのが基本です。ただし、水の与えすぎは根腐れの原因になるため、注意が必要です。土の表面が乾いているかを確認し、必要な時に必要な量を与えるようにしましょう。夏場は、乾燥しやすいので、朝夕2回水やりを行う必要があるかもしれません。冬場は、成長が緩やかになるので、水やりの頻度を減らしましょう。水やりの時間帯は、朝早くか夕方がおすすめです。日中に水やりをすると、水滴が葉に残り、日光で温められて葉焼けを起こすことがあります。
肥料は、成長に合わせて追肥として液肥を与えましょう。液肥は、水に薄めて与えるタイプの肥料で、即効性があります。ハイポネックスなどの市販の液肥がおすすめです。液肥を与える頻度は、月に1~2回程度が目安です。肥料の与えすぎは、根を傷める原因になるため、注意が必要です。肥料の説明書をよく読み、適切な量を守って使用しましょう。また、有機肥料を使用する場合は、油かすや骨粉などを与えることもできます。有機肥料は、土壌を豊かにし、植物の免疫力を高める効果があります。ただし、有機肥料は、匂いが強いものもあるので、注意が必要です。
水やりと肥料に加えて、定期的に葉の状態を観察することも大切です。葉の色が悪くなったり、虫食いの跡が見られたりした場合は、病害虫が発生している可能性があります。早期発見・早期治療を心がけましょう。病害虫が発生した場合は、適切な薬剤を使用するか、手作業で駆除する必要があります。成長に合わせた適切なケアを行うことで、びわの苗は順調に成長し、美味しい実をつける準備をすることができます。
苗木の成長と剪定:美味しい実を付けるために
鉢植えへの植え替え:タイミングと方法
びわの苗が成長し、根が鉢の中でいっぱいになったら、一回り大きな鉢に植え替える必要があります。植え替えのタイミングは、一般的に1~2年に一度が目安です。鉢底から根が出てきたり、水はけが悪くなったりしたら、植え替えのサインです。植え替えを行うことで、根詰まりを防ぎ、生育を促進することができます。植え替えの時期は、春または秋が適しています。夏場や冬場は、苗に負担がかかりやすいため、避けましょう。
植え替えの際は、根を傷つけないように注意が必要です。まず、古い鉢から苗を丁寧に取り出します。根が固まっている場合は、軽くほぐしてから新しい鉢に移します。新しい鉢には、あらかじめ新しい土を入れておきましょう。土は、水はけの良いものを選びましょう。市販の培養土や、赤玉土と腐葉土を混ぜたものがおすすめです。苗を新しい鉢に入れたら、周りに土を入れ、軽く押さえます。植え替え後は、たっぷりと水を与え、日陰で数日間養生させましょう。
植え替え後、しばらくは肥料を与えないようにしましょう。根が新しい環境に慣れるまでは、肥料は逆効果になることがあります。1週間程度経ってから、薄めた液肥を与え始めると良いでしょう。また、植え替え後は、病害虫の被害に遭いやすくなるため、注意が必要です。定期的に葉の状態を観察し、異常があれば早めに対処しましょう。適切なタイミングで植え替えを行うことで、びわの苗はより大きく成長し、美味しい実を付ける準備をすることができます。植え替えは、びわ栽培において非常に重要な作業の一つです。
剪定の重要性:時期と方法
びわの木は、放っておくと枝が伸び放題になり、風通しが悪くなって病害虫が発生しやすくなります。また、日当たりが悪くなり、実のつきが悪くなることもあります。剪定は、これらの問題を解決し、美味しい実をたくさんつけるために非常に重要な作業です。不要な枝を切ることで、風通しを良くし、病害虫の予防になります。また、日当たりを確保することで、実がつきやすくなります。剪定時期は、冬の休眠期が適しています。この時期は、木の成長が止まっているため、剪定による負担が少なくなります。
剪定の方法は、まず、枯れた枝や病気にかかった枝を切り落とします。次に、内側に伸びている枝や、込み合っている枝を間引きます。これらの枝は、風通しを悪くし、日当たりを妨げる原因になります。また、地面に向かって伸びている枝や、弱々しい枝も切り落としましょう。これらの枝は、実をつける力が弱く、栄養を無駄に消費してしまいます。剪定を行う際は、切り口を綺麗にすることが大切です。切り口が汚いと、そこから病原菌が侵入し、病気になることがあります。剪定鋏は、清潔なものを使用し、切り口には癒合剤を塗っておくと良いでしょう。
剪定は、木の形を整えるためにも重要です。びわの木は、自然に育てると傘のような形になります。しかし、この形だと、風通しが悪く、日当たりも悪くなりがちです。剪定によって、木の中心部にも日光が当たるように、枝をバランス良く配置しましょう。剪定は、少し難しい作業ですが、慣れてくると、自分の理想の形に木を育てることができます。剪定を適切に行うことで、びわの木は健康に育ち、美味しい実をたくさんつけることができます。
摘蕾と摘果:実の品質を高める
びわの木は、たくさんの花を咲かせ、たくさんの実をつけます。しかし、実がたくさんつきすぎると、栄養が分散して、一つ一つの実が大きくならなかったり、味が落ちたりすることがあります。摘蕾と摘果は、これらの問題を解決し、実の品質を高めるために行う作業です。摘蕾は、花が咲く前に、蕾を間引く作業です。摘果は、実が小さいうちに、実を間引く作業です。これらの作業を行うことで、残った実に栄養が集中し、大きく美味しいびわを育てることができます。
摘蕾の時期は、花が咲く前の11月頃が適しています。蕾を間引く際は、枝の先端にある蕾を残し、他の蕾を切り落とします。枝の先端にある蕾は、一番大きく成長する可能性が高いためです。摘果の時期は、実が小さいうちの4月頃が適しています。実を間引く際は、傷ついた実や、形の悪い実、密集している実などを優先的に取り除きます。また、葉っぱに隠れて日光が当たらない実も取り除きましょう。摘果を行う際は、実と枝の間にハサミを入れ、丁寧に切り落とします。
摘蕾と摘果を行う際には、全体のバランスを考えることが大切です。実の数を減らしすぎると、収穫量が減ってしまいます。実の数を適切に調整することで、品質と収穫量のバランスを保つことができます。また、摘蕾と摘果は、毎年行う必要があります。毎年行うことで、びわの木は安定して美味しい実をつけるようになります。摘蕾と摘果は、少し手間のかかる作業ですが、美味しいびわを育てるためには欠かせない作業です。摘蕾と摘果を適切に行うことで、大きく甘いびわを収穫することができます。
病害虫対策:健康なびわを育てるために
びわの主な病気と対策
びわは比較的育てやすい果樹ですが、いくつかの病気にかかりやすいという側面もあります。特に注意したいのが、がん腫病と灰斑病です。がん腫病は、根や枝にコブ状の腫瘍ができる病気で、生育を阻害します。灰斑病は、葉に灰色の斑点が現れる病気で、光合成を妨げます。これらの病気は、早期発見・早期治療が重要です。定期的に木の様子を観察し、異常があればすぐに対処しましょう。がん腫病を発見した場合は、腫瘍を切り取り、切り口に殺菌剤を塗布します。灰斑病を発見した場合は、আক্রান্তした葉を取り除き、殺菌剤を散布します。
病気の予防としては、風通しを良くすること、日当たりを確保すること、水はけの良い土壌を使用することなどが挙げられます。また、剪定を適切に行うことも、病気の予防に繋がります。剪定によって、風通しが良くなり、日光が当たりやすくなるため、病原菌の繁殖を抑えることができます。さらに、肥料の与えすぎにも注意しましょう。肥料を与えすぎると、木が弱くなり、病気にかかりやすくなります。肥料は、適切な量を守って与えるようにしましょう。
病気の治療には、薬剤を使用することが一般的ですが、できるだけ農薬を使いたくない場合は、自然農薬を使用することも可能です。例えば、木酢液や重曹水などは、殺菌効果があり、病気の予防や治療に役立ちます。ただし、自然農薬は、効果が弱い場合もあるため、注意が必要です。病気が重症化する前に、早めに対処することが大切です。びわの病気について知識を深め、適切な対策を行うことで、健康なびわを育てることができます。病気に負けない、強いびわの木を育てましょう。
害虫の種類と駆除方法
びわには、様々な害虫が発生することがあります。中でも注意したいのが、モモチョッキリゾウムシ、アブラムシ、カイガラムシなどです。モモチョッキリゾウムシは、葉や実に穴を開ける害虫で、被害が拡大すると収穫量が減ってしまうことがあります。アブラムシは、新芽や葉に寄生し、栄養を吸い取る害虫で、生育を阻害します。カイガラムシは、枝や幹に付着し、樹液を吸い取る害虫で、木を弱らせます。これらの害虫は、見つけ次第、駆除するか、薬剤を散布して対策しましょう。
害虫の駆除方法としては、手作業で取り除く方法、粘着シートを設置する方法、薬剤を散布する方法などがあります。手作業で取り除く方法は、被害が少ない場合に有効です。粘着シートを設置する方法は、飛んでくる害虫を捕獲するのに有効です。薬剤を散布する方法は、被害が拡大している場合に有効ですが、農薬を使用するため、注意が必要です。できるだけ農薬を使いたくない場合は、自然農薬を使用することも可能です。例えば、BT剤やニームオイルなどは、害虫駆除に効果があり、人や環境にも優しいとされています。
害虫の予防としては、風通しを良くすること、日当たりを確保すること、定期的に木の様子を観察することなどが挙げられます。また、コンパニオンプランツを活用することも、害虫の予防に繋がります。例えば、マリーゴールドは、アブラムシを遠ざける効果があると言われています。びわの木の周りにマリーゴールドを植えることで、アブラムシの被害を軽減することができます。害虫の種類と駆除方法について知識を深め、適切な対策を行うことで、害虫からびわを守り、健康なびわを育てることができます。害虫に負けない、強いびわの木を育てましょう。
無農薬栽培のコツ
無農薬でびわを栽培することは、手間がかかりますが、安全で美味しいびわを収穫できるという大きなメリットがあります。無農薬栽培のコツは、まず、日当たりと風通しを良くし、病害虫が発生しにくい環境を作ることです。日当たりが良いと、植物は光合成を活発に行い、丈夫に育ちます。風通しが良いと、湿度を下げることができ、カビや病気の発生を抑えることができます。また、水はけの良い土壌を使用することも重要です。水はけが悪いと、根腐れを起こしやすく、病気にかかりやすくなります。
次に、コンパニオンプランツを活用することも有効です。コンパニオンプランツとは、互いに良い影響を与え合う植物のことです。例えば、マリーゴールドは、アブラムシを遠ざける効果があると言われています。びわの木の周りにマリーゴールドを植えることで、アブラムシの被害を軽減することができます。また、ニラは、害虫の忌避効果があると言われています。びわの木の根元にニラを植えることで、害虫の被害を抑えることができます。
さらに、定期的な観察と手入れも欠かせません。毎日、木の様子を観察し、病害虫が発生していないか確認しましょう。病害虫を発見した場合は、早期に対処することが大切です。手作業で害虫を取り除いたり、আক্রান্তした葉を取り除いたりするなど、できる範囲で対応しましょう。また、有機肥料を使用することも、無農薬栽培には欠かせません。有機肥料は、土壌を豊かにし、植物の免疫力を高める効果があります。油かすや骨粉などを肥料として与えることで、びわの木を丈夫に育てることができます。無農薬栽培は、根気が必要ですが、愛情を込めて育てれば、きっと美味しいびわを収穫することができます。
収穫の喜び:完熟びわの見分け方と保存方法
収穫時期の目安
びわの収穫時期は、品種や地域によって異なりますが、一般的には5月下旬から6月にかけてが目安です。収穫時期を見極めるためには、果皮の色、硬さ、香りをチェックすることが大切です。果皮の色は、最初は緑色をしていますが、熟してくるとオレンジ色に変わってきます。完熟したびわは、濃いオレンジ色になります。硬さは、指で軽く押してみて、弾力があれば完熟です。硬すぎる場合は、まだ熟していません。柔らかすぎる場合は、熟しすぎている可能性があります。香りは、甘く良い香りがしてきます。香りが弱い場合は、まだ熟していません。
収穫する際には、ハサミを使って丁寧に切り取りましょう。実を傷つけないように、軸の少し上を切り取ります。収穫後は、すぐに冷蔵庫で保存しましょう。びわは日持ちしない果物なので、早めに食べるのがおすすめです。収穫時期を適切に判断し、丁寧に収穫することで、美味しいびわを味わうことができます。また、収穫時期をずらすことで、長期間にわたってびわを楽しむことも可能です。例えば、早生品種と晩生品種を組み合わせることで、収穫期間を長くすることができます。びわの収穫は、栽培の集大成とも言えるイベントです。丹精込めて育てたびわを収穫する喜びは、格別です。
美味しいびわの見分け方
美味しいびわを見分けるためには、いくつかのポイントがあります。まず、色ムラがなく、均一なオレンジ色をしているものを選びましょう。色ムラがあるものは、日光が均等に当たらなかったり、生育に問題があったりする可能性があります。次に、ふっくらとしていて、丸みのあるものを選びましょう。形が歪んでいるものは、生育不良の可能性があります。また、表面に産毛が密生しているものが、新鮮で美味しいびわの証拠です。産毛は、びわが新鮮な状態を保つために必要なものです。
さらに、軸が太く、しっかりとしているものを選びましょう。軸が細いものは、栄養が十分に届いていない可能性があります。また、軸の周りが綺麗に丸まっているものが、完熟している証拠です。軸の周りが変色していたり、傷んでいたりするものは、鮮度が落ちている可能性があります。手に取った時に、ずっしりと重みを感じるものを選びましょう。重いものは、水分をたっぷりと含んでおり、ジューシーで美味しいびわである可能性が高いです。
最後に、香りを確かめてみましょう。甘く良い香りがするものを選びましょう。香りが弱いものは、まだ熟していない可能性があります。これらのポイントを参考に、美味しいびわを見つけて、ぜひ味わってみてください。美味しいびわは、そのまま食べるのはもちろん、ジャムやコンポートにしても美味しくいただけます。びわの甘さと風味を存分に楽しんでください。
びわの保存方法
びわは、非常にデリケートな果物で、日持ちがしません。収穫後は、できるだけ早く食べるのが一番ですが、保存する場合は、冷蔵庫で保存しましょう。冷蔵庫で保存する際には、乾燥を防ぐために、ビニール袋に入れるか、ラップで包んで保存するのがおすすめです。ビニール袋に入れる場合は、口を軽く閉じて、密閉しないようにしましょう。密閉してしまうと、びわが呼吸できなくなり、傷みやすくなります。ラップで包む場合は、全体を覆うように丁寧に包みましょう。
冷蔵庫での保存期間は、2~3日程度が目安です。保存期間が長くなると、味が落ちたり、傷んだりする可能性があります。毎日、びわの状態をチェックし、早めに食べるようにしましょう。びわを保存する際には、他の果物と一緒に保存するのは避けましょう。特に、エチレンガスを発生する果物(リンゴやバナナなど)と一緒に保存すると、びわの熟成が進み、傷みやすくなります。また、冷蔵庫に入れる前に、びわを洗うのは避けましょう。洗ってしまうと、水分がついてしまい、傷みやすくなります。食べる直前に洗うようにしましょう。
もし、大量にびわを収穫した場合や、すぐに食べきれない場合は、冷凍保存することも可能です。冷凍保存する場合は、皮をむいて種を取り除き、食べやすい大きさにカットしてから、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。冷凍保存したびわは、シャーベットのようにして食べたり、スムージーやジャムなどに利用したりすることができます。冷凍保存の期間は、1ヶ月程度が目安です。びわを適切に保存することで、美味しさを長持ちさせることができます。びわの旬の味を、できるだけ長く楽しみましょう。
びわ 種まきから収穫までのポイント総括
- びわを種から育てるには、発芽率の高い新鮮な種を選ぶことが重要
- 種は果肉を綺麗に取り除き、水に一晩浸けて発芽しやすくする
- 発芽を促すために種の殻をむくか、やすりで傷をつけるとよい
- 種まきの適期は5月から6月で、地域に応じて調整する
- 水はけの良い土を使用し、2~3cmの深さで種をまく
- 発芽後は間引きを行い、健康な苗を育てる
- 日当たりと風通しの良い環境を整え、病害虫を予防する
- 成長に応じて適切な水やりと肥料管理を行う
- 鉢植えへの植え替えや剪定を行い、健康な樹形を維持する
- 摘蕾・摘果を行い、甘くて大きな実を育てる