カランコエの花が咲かないと悩んでいませんか？育てているのに葉っぱばかり茂り、なかなか花がつかないことがあります。カランコエは短日植物のため、日照時間や気温、肥料のバランスが適切でないと、蕾がつかない原因になります。また、ひょろひょろと徒長してしまうと、花芽が形成されにくくなることもあります。花を咲かせるには、適切な育て方を知り、冬の管理や剪定のタイミングを意識することが重要です。特に、花が終わったらどこから切るべきか、切り戻しはどこから行うべきかを理解し、適切なケアをすることで次の開花時期にしっかりと花を咲かせることができます。本記事では、カランコエの花が咲かない原因とその対策を詳しく解説します。
ポイント
- カランコエの花が咲かない原因と適切な対策を理解できる
- 肥料や日照時間の管理方法を学び、花を咲かせるポイントを知る
- 冬の育て方や剪定のタイミングを把握し、健康な株に育てる方法がわかる
- 切り戻しや挿し木のやり方を知り、次の開花につなげる方法を理解できる
カランコエの花が咲かない原因と対策
葉っぱばかり茂るのはなぜ？
カランコエが葉ばかり茂って花が咲かないのは、栄養バランスや日照条件が影響している可能性があります。特に「肥料の与えすぎ」「日照時間の長さ」「剪定不足」などが主な要因です。
1. 肥料の与えすぎ
カランコエに窒素（N）を多く含む肥料を与えすぎると、葉や茎の成長が促され、花芽の形成が抑制されます。特に、生育期である春や夏に肥料を過剰に与えると、花ではなく葉がどんどん茂ることがあります。花を咲かせたい場合は、カリウム（K）やリン（P）を多く含む肥料を選び、成長期の肥料は控えめにすることが大切です。
2. 日照時間が長すぎる
カランコエは短日植物であり、1日の日照時間が12時間以上になると花芽がつきにくくなります。特に室内で育てている場合、夜間の室内灯や街灯の光の影響で、短日処理がうまくできずに葉ばかりが茂ることがあります。夕方から朝にかけて、段ボールなどで覆うことで意図的に暗い環境を作ると花芽がつきやすくなります。
3. 剪定不足で花芽がつかない
カランコエは放っておくと茎がどんどん伸びて葉が増えますが、花芽の形成がうまくいかなくなることがあります。花が咲き終わった後に適切な剪定を行い、余分な枝を切り戻すことで、新しい花芽がつきやすくなります。特に8月〜9月頃に摘心を行うことで、脇芽が増えて開花につながります。
対策として
・肥料は適量にし、特に花芽がつき始めたら肥料を減らす
・日照時間を12時間以下に調整し、短日処理を行う
・定期的に剪定し、脇芽を増やす
これらの管理を徹底することで、葉ばかり茂る状態を防ぎ、花を咲かせやすくなります。
蕾がつかない原因とチェックポイント
カランコエに蕾がつかない原因は、環境条件が適していない可能性が高いです。「気温が低すぎる」「日照時間が適切でない」「栄養バランスが崩れている」など、いくつかの要因が関係しています。
1. 気温が低すぎる
カランコエは寒さに弱く、気温が10℃以下になると成長が鈍り、蕾がつきにくくなります。特に5℃以下の環境では生育が完全に止まり、花芽がつかなくなります。冬場は室内で管理し、最低でも10℃以上をキープすることが大切です。
2. 日照時間が長すぎる、または不足している
カランコエは短日植物なので、1日12時間以上光が当たると花芽が形成されにくくなります。一方で、日照不足も問題で、日中の日当たりが悪いと光合成が十分に行われず、蕾がつかない原因となります。昼間は日当たりの良い場所に置き、夜は光を遮ることで適切な日照時間を確保しましょう。
3. 栄養バランスが崩れている
窒素が多すぎると葉ばかりが茂り、蕾がつかなくなります。また、リンやカリウムが不足すると、花芽の形成が妨げられます。肥料を与える際は、リン酸（P）が多めのものを選び、開花時期に合わせて適量を施しましょう。
4. 植え替えをしていない
根詰まりすると養分が十分に吸収されず、蕾がつかないことがあります。2年に1回程度、鉢を一回り大きなものに変えるか、根を整理して植え替えると健康な生育を維持できます。
チェックポイント
★ 冬の間は室内管理で10℃以上をキープ
★ 昼間は日当たりの良い場所に置き、夜は暗い環境を作る
★ 肥料の成分を見直し、リン酸とカリウムを適度に補給する
★ 植え替えを定期的に行い、根詰まりを防ぐ
これらのポイントを押さえることで、健康なカランコエに蕾をつけやすくなります。
ひょろひょろに徒長するのを防ぐ方法
カランコエがひょろひょろと徒長してしまう原因は、「日照不足」「水やりの過多」「風通しの悪さ」などが考えられます。この状態になると茎が細くなり、花つきも悪くなってしまいます。
1. 日照不足を解消する
カランコエは日当たりの良い環境を好みますが、室内で育てていると光が不足し、茎が間延びして徒長しやすくなります。特に1日中室内の奥に置いていると、葉が薄くなり、茎も細長く伸びてしまいます。
▶ 対策：日当たりの良い窓際に置き、最低でも1日4〜5時間は日光に当てる。
2. 水の与えすぎに注意する
カランコエは多肉植物のため、過剰な水やりをすると根腐れを起こしやすくなります。また、水分が多いと葉が徒長しやすくなるため、適度な水やりが必要です。
▶ 対策：土がしっかり乾いてから水を与え、冬は水やりを控えめにする。
3. 風通しの良い環境を作る
風通しが悪いと湿気がこもり、植物が徒長しやすくなります。特に、密閉された室内では湿気が溜まりやすく、葉が弱々しくなりやすいです。
▶ 対策：定期的に窓を開けて換気し、空気の流れを作る。
4. 剪定で茎を整える
徒長してしまったカランコエは、適切な剪定をすることでコンパクトに育てることができます。特に春から夏にかけて剪定し、不要な茎をカットすると、脇芽が出て健康な株になります。
▶ 対策：伸びすぎた茎は1〜2節残して剪定し、新芽の成長を促す。
5. 適切な鉢で管理する
鉢が大きすぎると根が余計に広がり、茎ばかりが成長してしまうことがあります。根詰まりを防ぐために2年に1回は植え替えを行い、鉢のサイズを適切に調整することが重要です。
これらの管理を意識することで、カランコエがひょろひょろと徒長するのを防ぎ、しっかりとした株に育てることができます。
肥料の与え方が花つきに影響する
カランコエの花つきを良くするためには、適切な肥料の与え方が重要です。肥料の種類やタイミングを間違えると、花芽がつかずに葉ばかりが茂る原因になります。特に「肥料の成分」「与える時期」「頻度」を正しく調整することがポイントです。
1. 窒素が多すぎると葉ばかり茂る
カランコエに窒素（N）が多い肥料を与えすぎると、葉や茎が優先的に成長し、花芽がつきにくくなります。特に、観葉植物用の肥料は窒素が多く含まれていることが多いため、使用する肥料の成分を確認しましょう。花つきを良くするためには、リン酸（P）とカリウム（K）が多めの肥料を選ぶことが大切です。
2. 肥料を与える時期を見極める
カランコエの成長期である春と秋に適切に肥料を与えることで、健康な花芽を形成しやすくなります。ただし、花芽がついた後や開花中に肥料を与えすぎると、栄養が葉や茎の成長に使われてしまい、花が小さくなったり、開花が遅れたりすることがあります。花芽が確認できたら肥料の量を減らし、開花が始まったら施肥を一時的にストップしましょう。
3. 肥料の頻度と適切な施肥方法
カランコエに肥料を与える頻度は、春と秋で2週間〜1カ月に1回程度が適切です。液体肥料の場合は薄めて2週間に1回程度、固形の緩効性肥料なら1カ月に1回を目安にします。夏と冬は成長が緩やかになるため、肥料を控えめにし、冬場はほぼ与えないようにしましょう。
4. 過剰施肥による影響を防ぐ
肥料を多く与えすぎると、根が肥料焼けを起こして株が弱ってしまいます。特に、土の表面に白いカビのようなものが見えたら肥料が過剰になっている可能性があるため、一度施肥をストップし、数週間様子を見てから再開するとよいでしょう。
適切な肥料管理のポイント
窒素（N）は控えめにし、リン酸（P）・カリウム（K）を多く含む肥料を選ぶ
花芽がついたら施肥を減らし、開花が始まったら一時停止
肥料は2週間～1カ月に1回の頻度で与える
夏と冬は肥料を控えめにする
適切な肥料管理を行うことで、カランコエの花つきを良くし、美しい花を長く楽しむことができます。
日照時間と花芽の関係とは？
カランコエの花芽形成には「日照時間」が大きく影響します。カランコエは短日植物であり、日照時間が一定以上長いと花芽がつきにくくなります。花を咲かせるためには、日照時間を適切に管理することが重要です。
1. 日照時間が長すぎると花芽がつかない
カランコエは1日の明るい時間が12時間以上続くと花芽の形成が抑制されます。特に、室内で育てている場合、夜間の室内灯や外の街灯の影響で日照時間が長くなり、花芽がつきにくくなることがあります。そのため、開花を促すためには、日照時間を意図的に短くする「短日処理」を行うことが効果的です。
2. 日照時間が不足すると生育が悪くなる
日照時間が短すぎると、カランコエの成長自体が鈍くなり、花芽がついても十分に育たないことがあります。特に、冬場の日照時間が短い地域では、日中しっかりと日光を浴びせることが重要です。カランコエは最低でも1日4〜5時間以上の日光が必要なので、日中は窓際や明るい場所に置きましょう。
3. 花芽形成に最適な日照管理とは？
カランコエの花芽をつけるためには、日中は十分に光を当て、夜間は暗くすることが重要です。具体的には、夕方5〜6時から翌朝8時くらいまで暗くすると、30～40日ほどで花芽がつき始め、約50〜60日で蕾が育ちます。この光の管理をしっかり行うことで、花芽の形成を促すことができます。
適切な日照管理のポイント
1日の明るい時間を12時間以下に調整する
夜間は完全に暗くする（室内灯や街灯にも注意）
昼間は最低4〜5時間は日光に当てる
短日処理を30～60日間続けると花芽がつきやすい
日照時間の管理を正しく行うことで、カランコエがしっかりと花芽をつけ、開花しやすくなります。
短日処理で花を咲かせる方法
カランコエは自然に育てていても花を咲かせますが、「短日処理」を行うことで、より多くの花を咲かせることができます。短日処理とは、意図的に日照時間を12時間以下に制限する方法です。これにより、花芽の形成を促し、開花を早めることができます。
1. 短日処理を始めるタイミング
カランコエの開花時期は10月〜5月ですが、開花させたい2～3カ月前から短日処理を開始すると、ちょうど良いタイミングで花が咲きます。例えば、12月頃に花を咲かせたい場合は、10月頃から短日処理を開始するとよいでしょう。
2. 短日処理の具体的な方法
短日処理を行う際は、毎日決まった時間に光を遮断することが重要です。以下の方法で行うと効果的です。
- 夕方5～6時頃から翌朝8時頃まで、完全に暗い環境にする
- ダンボールや黒い布でカランコエを覆い、光を遮る
- 押し入れやクローゼットなどの暗所に移動させる（ただし、開閉時の光漏れに注意）
- 30～40日続けると花芽が形成される
3. 短日処理の注意点
短日処理を成功させるためには、以下の点に注意しましょう。
毎日決まった時間に暗くする（時間がズレると効果が低下）
室内灯や外灯の光も遮断する（わずかな光でも影響あり）
短日処理中も日中はしっかり日光を浴びせる
この短日処理を行うことで、カランコエの花芽がしっかりつき、たくさんの花を咲かせることができます。
カランコエの花が咲かない時の育て方と管理
育て方のポイント【冬編】
冬のカランコエの管理は、気温や水やりの調整が重要になります。寒さに弱い植物のため、冬の環境が適切でないと成長が鈍り、花が咲かなくなることがあります。特に「温度管理」「水やり」「置き場所」の3つのポイントを押さえておくことが大切です。
1. 気温管理：5℃以下にならないようにする
カランコエは寒さに弱く、気温が10℃を下回ると花芽がつきにくくなります。また、5℃以下になると成長が止まり、最悪の場合は枯れてしまうことも。冬場は室内に移動させ、最低でも10℃以上を保つように管理しましょう。夜間の冷え込みが厳しい場合は、窓際から少し離した場所に置くと、冷気の影響を受けにくくなります。
2. 水やりの頻度を減らす
気温が低い冬は、カランコエの成長が緩やかになり、水をあまり必要としなくなります。そのため、夏や秋と同じ頻度で水やりをすると根腐れを起こすことがあります。水やりの目安は土が完全に乾いてから4〜5日後に与える程度。気温が5℃以下になったら断水し、根が凍らないように注意しましょう。
3. 置き場所：日当たりと温度のバランスを考える
冬のカランコエは、できるだけ日当たりの良い場所に置くことが重要です。日光不足になると徒長（ひょろひょろと間延びすること）しやすくなり、花芽もつきにくくなります。
日中は南向きの窓辺など日光がしっかり当たる場所へ
夜間は寒さを避けるために暖房の効いた部屋へ移動
暖房の風が直接当たらない場所を選ぶ（乾燥しすぎると葉が傷むため）
冬の育て方のポイントまとめ
室温は最低10℃以上をキープ（5℃以下では成長が止まる）
水やりは土が完全に乾いてから4〜5日後に少量与える
できるだけ日当たりの良い場所で管理し、暖房の風が当たらないようにする
冬の間は成長がゆるやかになる時期ですが、適切に管理すれば春にしっかりと花を咲かせる準備ができます。
開花時期と最適な環境とは？
カランコエの開花時期は、一般的に10月～5月です。ただし、品種や育てる地域の気温、日照条件によって変わることがあります。花を長く楽しむためには、適切な環境を整えて管理することが大切です。
1. 開花時期の特徴
カランコエは短日植物のため、秋から冬にかけて日照時間が短くなると花芽がつき、2月頃から本格的に開花します。適切な管理をすれば、4月や5月まで長く花を楽しむことができます。ただし、日照時間が長すぎたり、気温が低すぎたりすると花が咲かなくなることがあるため注意が必要です。
2. 花を咲かせるための最適な環境
カランコエの開花には「日照時間」「気温」「肥料管理」が影響します。
✔ 日照時間：1日12時間以下に調整（短日処理が有効）
✔ 気温：10℃以上をキープ（寒さに弱いため）
✔ 肥料管理：花芽がついたら肥料を減らし、開花後は施肥を控える
特に室内で育てている場合、蛍光灯の光が長時間当たると短日処理ができず、開花が遅れることがあります。夜間は暗い環境を作ることで、自然に花芽がつきやすくなります。
3. 開花を促すためのポイント
✔ 10月頃から短日処理を開始し、日照時間を12時間以下に調整する
✔ 冬場は10℃以上を保ち、寒さで花芽がダメにならないよう管理する
✔ 花が咲き始めたら肥料を控え、花を長持ちさせる
これらのポイントを意識することで、カランコエを元気に開花させ、長期間楽しむことができます。
花が終わったらどこから切るべき？
カランコエの花が終わった後に適切な剪定を行うことで、次の開花に向けた新しい成長を促すことができます。剪定のポイントは「花茎の根元で切る」「伸びすぎた茎を整える」「時期を見極める」の3つです。
1. 花が咲き終わったら花茎の根元でカット
カランコエの花がしおれ始めたら、花茎の付け根からカットするのが基本です。枯れた花をそのまま放置すると、株のエネルギーが無駄に消費され、新しい花芽がつきにくくなります。花が3割ほど枯れてきたら、早めに剪定を行いましょう。
2. 伸びすぎた茎は10cmほど残して切り戻す
花が終わった後、茎が徒長している場合は、根元から10cmほどの位置で剪定すると、脇芽が増え、次の開花に向けた準備が整います。木質化した部分より上の柔らかい茎の部分を切ることで、新しい芽が成長しやすくなります。
3. 剪定の適切な時期
✔ 3月〜4月（春の成長期前）
✔ 9月頃（秋の開花準備期）
春の剪定は株をリフレッシュさせ、夏の生育を促す効果があります。一方、9月の剪定は開花に向けた準備を整えるために行います。
4. 剪定した枝の活用方法
剪定した枝は挿し木に利用することも可能です。挿し木を行う場合は、切り口を3日ほど乾燥させ、赤玉土などの水はけの良い土に挿すと発根しやすくなります。これにより、新しい株を増やすことができるので、剪定した枝を有効活用しましょう。
剪定のポイントまとめ
花が枯れたら花茎の根元でカット
徒長した茎は10cmほど残して切り戻す
3月〜4月、9月が剪定の適期
剪定した枝は挿し木に活用できる
適切な剪定を行うことで、次の開花を促し、美しいカランコエを長く楽しむことができます。
切り戻しはどこから行えばいい？
カランコエの切り戻しを適切に行うことで、株の形を整えたり、新しい花芽を増やしたりすることができます。花が咲き終わった後や、茎が間延びしてしまった場合に切り戻しを行うのが理想的です。切り戻しの適切な位置を知り、正しく剪定することで、健康な株を維持できます。
1. 切り戻しの基本：花茎の付け根でカット
カランコエの花が終わったら、まずは花茎の付け根からカットしましょう。花をそのままにしておくと、株が余計なエネルギーを使い、次の成長が遅くなることがあります。
✔ 花がしおれたら、すぐに根元からカットする
✔ 新芽が生えやすい位置を意識する
2. 伸びすぎた茎は10cmほど残して切る
カランコエの茎が長く伸びすぎると、株全体のバランスが悪くなり、花つきが悪くなります。
間延びした茎は、根元から10cmほど残して剪定
葉のすぐ上の部分でカットすると、脇芽が出やすい
木質化した硬い部分ではなく、柔らかい茎の部分を切るのがポイント
3. 切り戻しの適切な時期
3月〜4月（春の成長期）に切り戻すと、新しい芽が育ちやすい
9月頃（秋の開花準備期）に剪定すると、次の開花につながる
夏場は強剪定を避け、軽めの調整にとどめる
4. 切り戻し後の管理
切り戻しを行った後は、カランコエが元気に成長できる環境を整えることが大切です。
✔ 日当たりの良い場所に置く（直射日光は避ける）
✔ 水やりは控えめにし、新しい芽が出るまで様子を見る
✔ 適量の肥料を与え、株の回復を促す
適切な切り戻しを行うことで、健康的な成長を促し、次の開花をスムーズに迎えることができます。
剪定と挿し木で株を元気にする方法
カランコエの剪定と挿し木を適切に行うことで、株を元気に育て、新しい株を増やすことができます。剪定は成長を促し、挿し木は繁殖の手助けとなる重要な作業です。それぞれの方法を詳しく解説します。
1. 剪定の基本：不要な枝を整理する
カランコエの剪定は、成長を促し、花つきを良くするために行います。特に、花が終わった後や茎が混み合っている場合に剪定を行うと、風通しが良くなり、病害虫の予防にもなります。
✔ 花が枯れたら、花茎の付け根で剪定する
✔ 伸びすぎた枝は、10cmほど残してカット
✔ 株の形を整えるために、不要な茎も剪定する
2. 剪定の適切な時期
5月～6月（春の成長期）：花後のリフレッシュ剪定
9月頃（秋の準備期）：次の開花を促す剪定
3. 挿し木の方法：新しい株を増やす
剪定で切り取った枝は、そのまま捨てるのではなく挿し木に利用できます。カランコエは挿し木で簡単に増やせるので、剪定した枝を活用して新しい株を育てましょう。
挿し木の手順
元気な枝を10cmほどの長さでカットする
切り口を3日ほど乾燥させる（乾燥させることで根腐れを防ぐ）
水はけの良い土（赤玉土や多肉植物用の土）に挿す
明るい半日陰で管理し、土が乾いたら軽く水を与える
2～3週間ほどで発根するので、その後鉢に植え替える
4. 剪定・挿し木後の管理
剪定や挿し木を行った後は、カランコエが新しい環境になじむまで慎重に管理しましょう。
直射日光を避け、明るい日陰で管理する
水やりは控えめにし、土が乾燥してから与える
根がしっかり張るまで肥料は控えめにする
剪定と挿し木を正しく行えば、カランコエの株を元気に保ち、新しい株を増やすことも可能です。
カランコエの花が咲かない原因と正しい育て方
- 肥料の窒素が多いと葉ばかり茂り、花芽がつきにくくなる
- 日照時間が12時間以上だと花芽の形成が抑制される
- 室内灯や街灯の光が影響し、短日処理ができなくなる
- 剪定不足で茎が伸びすぎると花芽がつかなくなる
- 気温が10℃以下では成長が鈍り、5℃以下で生育が止まる
- 水の与えすぎは根腐れを引き起こし、徒長の原因となる
- 風通しが悪いと湿気がこもり、株が弱くなりやすい
- 花後の剪定で花茎の付け根からカットすると次の開花につながる
- 2年に1回の植え替えをしないと根詰まりで栄養吸収が悪くなる
- 挿し木を利用すると簡単に新しい株を増やすことができる